睡眠薬について②

睡眠薬にはいろいろな種類があります。

それをどうやって使い分けるのかですが、睡眠薬には効き方や使い方にそれぞれ特徴があるので、それを意識しつつ選びます。お身体の病気によっては、使えないものもあります。高齢の方には避けたほうがいいお薬もあります。

・毎日使うのか、それともたまに使うのか。

連日使用するときは依存性の少ないものを選びます。しばらく飲み続けてもらって効果が出てくるタイプのお薬もあるので、たまに飲む場合には即効性が期待できるものにします。

・寝つきが悪いのか途中で起きるのか。

翌朝になっても効き目が残っていて朝眠たいということがあるので、寝つきが悪いけれども一度寝てしまうと起きない人は作用時間が短いものにします。途中で起きてしまうタイプの人はもう少し長めに効くものを服用してみてもよいと思います。

睡眠薬のタイプには、大きく分けると、

◆起きたり寝たりするリズムを調整している「メラトニン」というホルモンのような作用をするお薬

◆覚醒させる神経伝達物質「オレキシン」の働きを弱めて覚醒を抑えるお薬

◆ベンゾジアゼピン系のお薬

◆ベンゾジアゼピン系ではないけれど、同じようなところに作用するお薬

などがあります。

そのほかにも漢方薬や、少量のうつの薬や抗精神病薬を使う時もあります。