仕事が忙しい方で不調な方について

法律では時間外・休日労働は原則月45時間・年360時間までです。

特別な事情があっても2‐6か月平均で月間80時間が上限です。

具合が悪いんです、とやってこられて、お聞きしたらこのラインを優に超えている人が結構います。

さらに通勤時間も長かったり、家では小さいお子さんがいて休めなかったりする場合もあります。

その場合、まず仕事量や仕事時間を減らすことや、休むこと(休職)を考えてください。

なぜかバリバリと疲れを知らずに仕事をしている人や、全員当たり前のように残業している職場もありますが、それに付き合っていたら心と体がやられてしまいます。

役割をもって仕事をされているからこそ、変わりがいない、休める状態じゃない、周りに迷惑をかける、いったん休んだら戻ってこれない、それならいっそやめてしまった方が、でも家族もいるしやめるわけにもいかない、などぐるぐる悩みを抱えてしまうこともあります。

もちろんその悩みはもっともなのですが、やっぱり優先順位があります。

ご自分の心と体が最優先です。

そして、疲れているときには物事を悲観的に捉えてしまうことも結構あります。休んでも、案外どうとでもなることが多いです。

そもそも既に、集中困難になっていて、考える力も弱くなって、仕事のパフォーマンスが落ちて、余計に時間がかかって、と悪循環になっていることもあります。

その時には、いったん休んだ方が、長い目で見ていいことが多いのです。

身体の生活習慣病と同じく、早い目に、明らかに分かっている心の健康を害するような生活習慣を見直して、病気の発症や重症化を予防することが大事です。